内容説明
名誉、兄弟喧嘩、悪ガキ、国学者、琉球・沖縄、春画、エロス、聖人、『学問ノスゝメ』、賎民、國體、国民国家、ナショナリズム…多種多様な視点から18・19世紀の日本を改めて捉え直す。
目次
十八世紀と十九世紀の価値観・アイデンティティ・平等について
第1部 実践の中の価値観(トビウオが跳ねるのを待ちながら―江戸の人々が実践した価値観と個性を再訪する;賢兄愚弟―平田派に見る兄弟間の競争;悪ガキであること―江戸時代の子供たちの反抗の倫理)
第2部 アイデンティティの構築(近世における個性と集団的アイデンティティの同時発生;ある平田派国学者の再生―鶴舎有節と『加賀鍋』日誌;新たな文化、新たなアイデンティティ―十九世紀に沖縄人・日本人になるということ)
第3部 エロスの情緒性とパロディ(エロスの情緒性を求めて江戸へ;「性」と「聖」とを繋ぐ笑い―パロディ繚乱の江戸文化)
第4部 平等と近代性(近代日本の奔放なる起源―万亭応賀と福澤諭吉;花盛りの物語―大江卓、神戸、そして明治「奴隷解放」の背景;関係的同一性から種的同一性へ―平等と國體(ナショナリティ)について)
著者等紹介
ノスコ,ピーター[ノスコ,ピーター] [Nosco,Peter]
ブリティッシュ・コロンビア大学教授。専攻は日本思想史。1950年生
ケテラー,ジェームス・E.[ケテラー,ジェームスE.] [Ketelaar,James E.]
シカゴ大学教授。専攻は宗教史、思想史、文化史。1957年生
小島康敬[コジマヤスノリ]
国際基督教大学特任教授。専攻は日本思想史。1949年生
大野ロベルト[オオノロベルト]
日本社会事業大学専任講師。専攻は日本古典文学、比較文化。1983年生(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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